【アルゼンチン旅行】ブエノスで一文なしに!!驚きのケチャップ強盗の手口とは!?①

こんにちわ!この間、7年目の南極シーズンを終えて、シドニーに戻ってきた、南極ガイド、日本人コーディネーターのSHIHOです。

今日は、南極の通り道ブエノスアイレスで、5年前にふりかかった恐ろしい盗難事件について、お話したいと思います。


始まり


南極に行く際、アルゼンチンのブエノスアイレスで、乗り換えがあります。

*アルゼンチン、ウシュアイアを出発港として、出発した際*

日本から来ても、オーストラリアから来ても、ヨーロッパから来ても、絶対にブエノスアイレスを通ります。

なので、私は南極7年目で、ウシュアイアから6シーズン出発したので、ブエノスアイレスに行くのも6年目になります。

2012年に初めて、ブエノスアイレスにおとづれました。

この時は、市街地やボカ地区などのいわゆる有名な観光地をおとづれましたが、何事もなく過ぎ去りました。

2013年、2年目ブエノスアイレス訪問の際、事件は起こりました。

1月24日 ブエノスに、夜到着 そのまま近くのホテルにチェックインした後、翌日南極の旅の寄港地であるウシュアイアに飛び立つ予定でした。

しかし、翌朝、私の南極契約会社からのメールを開けると、

私が乗船する船は姉妹船の別の船になり、それに伴い、出発も6日後になるので、ウシュアイアで5泊して欲しいとのメッセージでした。

「え!?ウシュアイアで5泊も!!!?」

私は、ウシュアイアには1年目におとづれて、観光もしていたし、港街で、景観はとても綺麗ですが、特にやることもない。。

そんなところに5泊はきついな~と思い、

突如、この期に、アルゼンチンに住んでいるお友達に会いに行こうと思い立ったのです。

私のお友達はノルウェー出身のフラフーパーなのですが、アルゼンチンの彼氏がいて、その友達を訪ねて、ブエノスアイレスから飛行機で1時間半北ほどのTucumanと言う街に遊びに行くことにしました。


経緯


翌朝、朝一で空港に向かい、飛行機のチケットの変更をし、彼女のいる街のチケットも購入して、午後出発することになりました。

ホテルにスーツケースを預け、リュックとフラフープ、腰巻ポーチのみの身軽な荷物で国内空港に移動しました。

チェックインした後、フライトの時間まで時間があったので、空港の周りを散策することにしました。

アルゼンチンの国内航空ホルヘ・ニューベリー空港 (アエロパルケ)の前には川があります。

そして、その空港と川の間に道路と歩道があり、露店も並び、広場があります。私は、その広場でお昼にチョリパンを食べながら1休憩することに。

現地の子供がたくさんいたので、持っていたトラベルフープでフラフープを披露。

子供たちとフラフープをしながら、チョリパンを食べ、一緒に写真を撮ったり楽しいひと時を過ごしました。

そろそろ飛行機の時間が近づいて来たので、空港に戻ろうと川沿いの歩道を歩き出しました。

しばらく歩くと、トントンと誰かが私の肩を叩きます。

「?」振り返ると、そこには私の両親よりも年の優しそうな老夫婦が私の肩を指差していました。

肩を見ると、白い汚物のようなものが私の肩についています。

「ええ!?汚い!!!何これ!?」と、何が起こったのかわからなかった、振り返り老夫婦を見ました。

すると、老夫婦は、何かスペイン語で言葉を発して、上に指を指しました。

上を見ると、そこは木々が広がり、鳥のさえずりが聞こえます。

「そうか、これは鳥の糞だったのか!!!?全然気づかなかった!!汚い!!。」

そう思った私は、すぐさま振り払いたかったのですが、液体なので何か拭き取るものが必要です。

すると、その老夫婦がちょうど手に持っていたティッシュをサッと出し、私の肩についている汚物を拭き取ってくれました。

そして、「さらにリュックにもついてるよ。」と話した感じで(私はスペイン語がわかりません。)

リュックにも指を指しました。

振り返って見ると、肩以上にリュックには汚物が広がっていて、悲惨な状態でした。

老夫婦はリュックを下に置きなよというジェスチャーを示し、私にティッシュを渡し、私も老夫婦も一緒に汚物をぬぐいました。

そして、その流れで私が腰につけていたポーチに手をかけ、これも外しなよ~という感じのジェスチャーを示しました。

混乱していた私は、どさくさまぎれで、そのポーチも下に置き、荷物を身の回りから外し、リュックをひたすらぬぐいました。

そして、後ろを振り返り、気づいた時には老夫婦とポーチは姿を消していたのです!!!


出来事


一気に状況を把握し、そして絶望しました。

そのポーチの中には、日本円やユウロ、アメリカドルなどの現金全て合わせると10万円程度。

さらに、カメラ、iphone、クレッジットカード3枚と、身分証明書、

そしてその日、出発する予定だった先の航空券、そしてパスポート!!という全ての貴重品があったのです。

私は、立ち上がり、1歩、2歩、3歩前に進みあたりを見回し、絶叫しました。

顔面蒼白、パニックに陥るとはこうゆうことを言うのですね。

周りの人は私のただならぬ行動に、足を止め周りを取り囲みます。

私の目には涙が溢れてきて、気づくと声をあげてワーワーと泣いてしまっていました。

足を止めた中の一人の漁師のおじさんがスペイン語で私に向かって、何か問いかけます。

かろうじて、おじさんが発する「ID」との言葉を聞き取り、私は泣きながら、首を横に振ります。

日本語で「ない。もう何もない。全部取られた。わー!!!」と泣き叫び、取り乱しました。

すると、その漁師のおじさんは、私の瞳をじっと見つめ、ガチャガチャの古びた携帯電話を取り出しました。

そして「xx?~>>xx?~>>ポリシアxx?~>>xx?~>>xx?~>>。」何かスペイン語で話します。

「ポリシア、、ポリシア、、そうかポリス、警察に電話してくれたんだ!」

そして、少し待つようにと、ジェスチャーで伝えようとしているのがわかりました。

私は待つも何も、立ち上がることもできず、足がこわばって、その場を動くことができませんでした。

そして、終始泣いていました。

私はそれまで、世界一周したり、アメリカに住んだり、アジアを回ったり、南米も初めてではなかったし、色々旅をしてきていましたが、ただの一度も危険な目に合ったことはありませんでした。

16の時に初めて海外に行った時には、ドラえもんのポーチのようなものの中に貴重品を入れて、服に隠し肌身離さず持ち歩いていたり、靴の下に少し現金を隠しておいたり、お金も色々小分けにしたりと工夫していました。

が、海外慣れして危機感もなくなっていたのもあったのと、さらに突然の飛行機のチェンジなどで、バタバタしていて、そんなこともせず、あのポーチに全部一緒に入れていたのです。


二次災害!?


それから、その漁師のおじさんはずっと私の前で何かスペイン語で優しく声を発してくれていました。

泣きっ面の私の目を除き混んで、スペイン語で何を言っているかはっきりはわからなかったのですが、「大丈夫。」と励ましてくれていることだけはわかりました。

そして、しばらくパニックで泣き惚けていた私ですが、待てど暮らせどポリシアはやってきません。

時計もiphoneも全て取られたので、どれくらいの時間が経過したかははっきりとはわかりませんが、30分は軽く経過していたかと思います。

私の涙も枯れてきて、だんだんと冷静さを取り戻し始めました。

「ポリシア?」と声を発すると漁師のおじさんは「もうすぐ来る」と言っているようでした。

あまりにも時間がかかるので、何かおかしいとは思いましたが、どうしていいかわからない私はとりあえず待ち続けました。

すると、茶色の警備員のような服を着た2人組みの男が現れました。

漁師のおじさんは彼らについていけと言っているようでした。

「ああ、この人たちがポリシアなのか。」と理解し、その二人組みについていこうと立ち上がりました。

すると、その二人組みは、2~3歩いた先にあるゴミ箱の中を覗き込み、「ないな~」と言うような感じで、もう一人の男を見て首を横に振りました。

「え!?この人たち、バカやないの!?そんな近くのゴミ箱になにもあるはずないやん。」と、思って漁師の方を振り返りましたが、やっぱり、漁師はついていけとのジェスチャー。

なすすべなく、彼らの後をついていきますが、その後もその辺りを探すような不可思議な行動をとります。

さすがに漁師もおかしいと感じたのか、こちらに来て、そのポリシアと思れる二人組に何かスペイン語で話します。

するとその二人組と漁師は口論になり、漁師は私の手を引っ張り、その二人組から引き離しました。

漁師に手を引っ張られながら、私は横断歩道を渡り、空港前のタクシー乗り場に連れて行かれました。

タクシー乗り場はタクシー待ちの行列ができていたのですが、漁師は御構い無しに人をかき分け、最前列に行くと私の手をさらに引っ張り後部座席に押し込みました。

この時点で、私が思っていたことは、「この人は一体どこに連れていくつもりだろう?」ということでした。

さすがに、何かおかしいと思った私は

「Does anyone speak English!? (誰か英語話せる人いますか!?)。」

と、大きな声で叫びました。

すると、30代後半くらいのビジネススーツをきた女の人が私の前に来て、

「 What’s happen to you? (あなた、どうしたの?) 。」

と、英語で応答してくれました。

「私は今さっきこの川辺で盗難にあって、現金全てとパスポートも全て盗まれたの。それから、この漁師のおじさんが、ずっと元気付けてくれて、助けようとしてくれてて、今タクシーに乗せられたんだけど、この人がどこに連れて行こうとしているのか、聞いてもらいたいの。」

私はそう叫びました。

するとその女の人は、「あなた、今の今、全財産盗まれたのよね、、? 人は信じちゃダメよ!今すぐ空港警察に行きなさい。」

と、言い放ったのです。

その言葉を聞いて、始めた私はハッと我に戻りました。

この女の人の言うことは、もっともだ。と。


その後


その後、すぐさまタクシーから降り、空港の入り口に向かいました。

その道中(といっても3分程度の道のりですが。) 漁師は私の後をついてきて、スペイン語で何かを訴えかけます。

私にとって、漁師はこのたった30分〜1時間という短い時間ではありましたが、絶望の果てでたった一人側にいてくれ、暖かい言葉をかけてくれた人でした。

そんな漁師さんが、どこに連れてってくれようとしたのかは今でも謎ですが、ケチャップ強盗の一員とは思いたくもありませんでしたし、あの女の人の一言がなければ、その後も信じていたのでしょう。

しかし、冷静になった私は空港の空港警察に一目散。

彼がいい人だったのか悪い人だったのか知るすべもなく、「Gracias(スペイン語でありがとう。)」と一言だけ、言い彼を後にしました。

そして空港に入り、まず目に飛び込んできたレンタカーのカウンターにつかつかと歩いていき、

「空港警察に行きたい。」と伝えました。

するとレンタカーの人は「?」という顔をしましたが、

「この目の前の川の前の広場で全財産とパスポートを盗まれたの。」と言うと、

血相を変えて、一目散で空港警察に連れていってくれました。


【アルゼンチン旅行】ブエノスアイレスでケチャップ強盗!?②に続く →


 

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